コーチング日記

第15話 第4ステージその2 ミーティングでコーチングを活かす

at 2006-3-25


上:今回の参考図書 「仕事上手になるコミュニケーション術」 こがひろのり著 はまの出版

「帰りが遅いことが原因でスタッフが辞めていくんです。」と相談したときのコーチの反応は、いたって普通でした。

「ミーティングしてみる?」「ミーティングで課題を出し合って一つ一つ解決していこうよ。」

ミーティング…正直、この言葉にあまりいい印象はありませんでした。私は以前、ミーティングをよく行なう医院に勤めていましたが、つまらなく感じることがほとんどでしたし、なによりミーティングをすることで帰りが遅くなることが嫌でした。

確かに「伸びている医院ほどミーティングを重要視している」と赤本にもあります。ミーティングによって医院が活性化することを夢見て、自分でも何度かミーティングを開いたことがあったのですが、スタッフから意見が出ないため止めてしまっていました。

「ミーティングって、いい印象無いんですよね。以前していたのですが、自分ばっかりしゃべっていてスタッフからは意見が出ないので、こんなことするよりは患者さんを診た方がいいと思って止めたんです。スタッフも何だか嫌々参加している感じでした。」

「それって、自由な意見を出しにくい雰囲気でしてなかった?例えば、スタッフが何か発言したら院長がすぐ「それは無理だよ。」と否定したり。そういう雰囲気だと意見が出ないよね。そうではなくて、みんなで問題を出し合って解決していくミーティングは大切だと思うよ。」

グサッ!まさにこれまでは意見を出しにくいミーティングをしていました!そして、スタッフから意見が出ないからイライラしてますます雰囲気が悪くなり、その挙句ミーティングは無意味だと思っていたのでした。以前のミーティングが機能しなかったのも、自分が原因だったのです。

「わかりました。医院の問題を解決したり、よりよい医院を作るためのミーティングをしたいと思います。ではどうすればそんなミーティングができるのでしょうか?」

「院長が仕切るとミーティングを院長のやりたい方向に引っ張るから、スタッフは意見が出しにくいよね。院長も参加者になるといいかもよ。私がミーティングのファシリテーター(注)をするので、院長も一人のスタッフとして参加してみてよ。スタッフが自分の考えと違うことを発言しても、本音を言ってくれたんだって受け止めようね。」

「わかりました。お願いします。」

こうして、医院の課題を解決し、医院をよりよく改革するためのミーティングを、月に1度開くことにしました。うまくいくのかな?私はみんなが建設的な意見を出し合うようなミーティングを夢見ていたものの、正直半信半疑でした。
(注:ファシリテーター:[facilitator 世話人][facilitate 促進する、手助けする]の派生語。上の文章中では「会議の進行役」という意味で使っています。)