第8話 第2ステージその1 「感情をコントロールし、怒らない自分になる」

at 2006-1-10

さて、メッセージを伝え続けて約1か月が経ちました。スタッフには、「院長がなんだか変わろうとしているらしい。」という感じがなんとなく伝わったようですが、自分が期待していた大きな変化は起きませんでした。それもそのはずで、一番大きな問題が未解決だったからです。それは自分がいつもイライラしていることでした。

そこで、「感情をコントロールし、怒らない自分になる。」ことに取り掛かりました。

ところで「怒らないこと」はどうして大切なのでしょう?

まず赤本にも書いてありますが、怒ることはスタッフにとって「あなたを認めていない」と拒否することなので、信頼関係の崩壊につながります。怒られたスタッフは、仕事へのモチベーションも失います。「辞めたい。」と思うかもしれません。大切な人財を失わないためにも、院長が怒らないことは大切です。
また、自分は怒るたびに、マイナスの感情を溜め込んでしまい、前向きのエネルギーを失っていました。「どうして周りは自分の思うようにしてくれないんだ!」と思っていては、来院される方の幸せのサポートはできません。自分で自分をパワーレスにしているだけなのですから。
なごみ歯科医院が目指す幸せな医院を作るには、まず院長である自分が輝き、幸せなオーラを周りに発信することで、スタッフが輝き、幸せになる、そして来院される方が幸せになり輝く、という連鎖反応が必要なのです。
自分自身のエネルギーを高め、医院の雰囲気を明るくするためにも、自分が怒らないこと、活き活きと輝いていることが大切なのです。

では「怒らないようにしよう。」とか、「感情をコントロールしよう。」と思って、すぐにできるようになるのでしょうか?私の場合はそうではありませんでした。「怒るな。」「感情をコントロールしろ。」というのは勤務医時代も勤務先の院長先生から言われていたことです。でも、これまではできなかったのです。

そこで、コーチに自分はよくイライラすることや、怒らない自分になりたいことを相談してみました。
すると「自分の気持ちをきれいな器に入れ替えようよ。今の器だとエネルギーが漏れているからもったいないよ。」と提案されました。この言葉で、「怒らない」ことが急にヴィジュアル化され、楽しそうなこと、できそうなことに思えてきました。

「まずは、どういうときにイライラしたのか覚えておいて。するとイライラする前に予測して避けることができるから。」という提案もしていただきました。
「なるほどー。イライラするのは結果だから、原因を避ければいいのですね!それならできそうです!」
「ついに、自分は変わるのだっ!」私は大きな意気込みで、「感情をコントロールする」課題に取り組み始めました。

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